日本人がフィリピンへ留学する目的の一つに、「TOEICで高得点を取る」ということが多くの方が目指す目標の一つでもあります。
コストの安い英語圏に行き、ひたすら英語漬けの毎日を繰り返すことで質の高い英語を効果的に学び、リスニング、リーディング力を鍛えることができます。TOEIC対策をカリキュラムに入れて実施する語学学校も多数存在します。またTOEICは、英検やTOEFLやIELTSに比べ、比較的難易度が低い割には、日本では非常に高い資格力と見なされるところもポイントです。
しかしながら試験が4択問題で上記の英語試験の中でも難易度が低いとはいえ、これが引っかけ問題があったり、回答に当てられる時間が意外と少ないため、高得点を取る事は難しいのです。また英語を勉強していても、高スコアを取れるとは限らず、800後半の壁を越えるのは難易度が高いのが特徴です。
そんな中、どうしたら900点以上を取れるのか攻略法やコツをまとめてみることにしました。 (以下、一般的なリスニングとリーディングの2教科での攻略法になります。)
TOEICは年10回実施され、全国80箇所で受験することができます。10点〜990点までのスコアで、TOEICの平均点は570点。1ヶ月後に結果が送付されます。(オンラインでは少し早めに結果を確認することができます。)
テスト全般でのキーポイント
大事なのはリスニングの集中力と時間配分
TOEICはリスニング45分、リーディング75分の計2時間の長いテストです。眠くならないように、お昼を食べるのは止めて、特にリスニング試験中は集中力を切らさないこと。パパッと答える必要があります。
アクセントの違い
私の場合、ブリティッシュ英語の聞き取りが苦手なので克服するために何度も問題集のCDを聞きました。アメリカ英語が7割、ブリティッシュ英語が3割くらいの割合でした。
リスニングセクション 全般
①スピードが命
4択の答え方ですが、a〜dの問題文に対して、「全く違う」に×、「怪しい」に△、「確実」に合っているにはマークシートに直接レ印をつけるようにします。△が2個以上あれば、その問題は正答率が下がるので、時間の方がもったいためマークし飛ばすことです。
②各パートの説明は聞かずに、問題文を先読みする
上記、「問題先読みは禁止行為」とアナウンスがありました。
リスニングテスト中にリーディングセクションの問題文を見る行為、またはリーディングテスト中にリスニングセクションの問題文を見る行為
③マークシートはまとめて塗りつぶす
リスニングパートは、意外に1問1問の進行が早いので、答えがわかった時点でマークシートに印をピッと付け、次の設問に移動し、先読みします。ちゃんと塗りつぶすのはPARTが終わった最後にまとめて行う方が、一問ずつ塗りつぶしていくよりも効率がいいのです。
リスニングセクション パート別攻略(PART1〜PART4)
PART1 - 写真は人物、建物、車、風景 (動作や状態、位置関係に注目)
このパートは写真を見て正しい状態を客観的に表しているものを選びます。文章で読めばわかる物でも、このパートは文章がありません。聞き間違いを起こさせるような問題を入れてくるので注意して聞きながら答える必要があります。
PART2 - 必ずしもYes/Noで答えるとは限らない
まず質問の最初の疑問詞に注目すること、what, why, where, when, how, Do you〜、Are you〜、why don't you〜、また、Don't you〜,や〜aren't we?などの付加疑問文がでます。何を答えたら適切なのか意味を考えて、答えから選びます。聞き取りやすい質問の中の単語を、間違った答えに繰り返し使う罠も仕掛けてあります。
PART3 - 問題の疑問詞と主語に注目
間違えやすいパートであります。まず設問と選択肢を読み、これからどんな会話がなされようとしているのか想像しておくことが大事です。
PART4 - 設問と回答文から会話を想像すること
難しいパートであります。スピーカーがひたすら話します。その話しの中から、設問の答となる重要な部分だけを切り取って聞き取る必要があります。その重要部分が話しの頭にあるのか、途中か、最後かはわかりません。回答文はキーワードであり、話しの中でその単語が必ずでてくるとは限りません。内容理解する必要がありますので、集中して聞いて一番近いものを選択します。
リーディングセクション パート別攻略(PART5〜PART7)
PART5 - 楽勝パート①構文を覚える
このパートは勉強すればしただけ点数に結びつく場所です。取りやすい場所なので落とさないこと。
PART6 - 楽勝パート②満点を取る場所
このパートは確実に満点を取れる場所なので、落とさないこと。パターンを覚えてしまえば楽勝です。問題集をひたすらやり直しましょう。
PART7 - 外国の文化、レターやニュースに慣れ親しむ
このパートは知識や経験で補う必要があります。まず外国の手紙の書き方を知っておく必要があり、英新聞やニュースで頻出する単語も抑えておく必要があります。留学中は、スーパーに行ったり、新聞広告などを読み、海外特有の表現をできるだけ学び知っておきましょう。
勉強方法
参考書でおすすめしたいのは、TOEIC公式の問題集です。ETSと書いてあります。しかし値段がちょっと高いのが難点ですが、問題の信頼性は一番高く、実際の試験に限りなく近いです。解法のポイントなども細かく乗っているためオススメです。この問題集でスコアが低ければ、実際のテストで900点を取る事は難しいでしょう。
一番売れてる英単語帳 新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ
留学しているのであれば、一日に最低新しい単語を30個覚えましょう。上記の金のフレーズではわずか1000です。1ヶ月毎日30ずつ覚えれば、900覚える事ができます。
重要なことは、「あ、この単語聞いた事ある」をひたすら増やすことなんです。これを頻出単語といいますが、頻出単語は覚えるのが早いです。「あ、この単語聞いた事ある」から「この意味は確か...」そうやって覚える単語を一語一語確実に増やしてく。その単語を忘れずに身体で覚え、定着させることが大事なのです。
あと、ポイントとしては実際に試験時間2時間をきっちり測って模擬試験をこなす事です。意外に時間が足りないこともわかると思います。この経験を積み、ペースと時間配分を身体に覚えさせることが大事です。本番ではさらに+αで緊張しているはずですから、模擬試験の練習回数を増やせば増やすほど、実際のテストでペース配分しやすくなる分、高得点を取りやすくなります。