今回はより多くの買い物を楽しむために、格安ホテルが集まるゲイランエリアへ宿泊した。ショッピングセンターの集まるオーチャードへは電車とバス$1.2(SGD=約84円)で向かう。若い男性、女性、そしてサラリーマンまで、電車でモールでタッチスクリーンのスマートフォンや、iphone4で空き時間はネットサーフィンやゲーム、さらに耳に固定するタイプのヘッドセット&マイクで通話していてる光景は、不思議と違和感すら感じない。まるで日本にいるようだ。
「カルチャーは相対的」っていったのは文化人類学者のボアズで、かつては「他国の文化や考えは自分の価値観とは違う」と考えられてきたのが、近代では各国の文化差異が縮まってきているともいわれる。東南アジアの中心地、例えば、実際に訪れたバンコク、マニラ、シンガポール、クアラルンプールといった文化の中心地を見て、どこも似たような、同じようなモノやサービスで溢れ、都市部のメインカルチャーはフラットに相似化していて驚く。シンガポールの地下鉄なんて一度すら乗ったことないのに、大体わかってしまう。
しかしこれらは、メインカルチャーが単一化しているだけで、サブカルチャーとは区別される。例えばアンダーグラウンドの音楽やアートといったサブカルチャーは裾野を広げるように増えていき、地域ごとに生まれ、それは文化ごとに異なった進化をするから面白い。