下記はセブにあるUniversity of San Carlos (サンカルロス大学)の入学手続きについて書かれたものです。(2011年現在)それぞれの大学によって、手続きが異なりますので、最新状況を確認してください。
私費でフィリピンのサンカルロス大学へ留学する際の
大まかな流れは以下のとおりです。
事前準備
1.大学の情報を集めます。
2.情報を集めたら、書類準備。
フィリピン渡航後
4.出願と入学テスト。
5.住居探しや銀行口座開設。
6.入学。
さて、個別の詳細をみていきましょう。
1.まずは、大学の情報を集めます。
入学時期は一年に2回あり、6月、11月となっています。
最低でも入学予定の半年前くらいから、情報を集め始めること、
2ヶ月前には、入学のための書類を集め始めなくてはいけません。
インターネットには色々と留学情報が載っていますが、フィリピンに至っては、比較的情報が少ないことがあげられます。中でもJASSOの提供する留学情報は、フィリピン留学する人にとっては、大変貴重な体験談が載っているので、活用できます。
フィリピン留学情報ページ
平成18年度JASSO海外高等教育機関調査。フィリピン留学の種類、生活情報、手続き、留学した人の体験談やアンケート、学校情報、資料集が掲載されている。
なかなかフィリピン大学を卒業した、OBに出会うことはまだ少ないかもしれませんが、体験談は貴重な情報となります。
聞いただけでは、わからない部分があるので、実際に大学へ訪問してみましょう。
セブのダウンタウンにある、サンカルロス大学メインキャンパスには、留学生用の窓口があります。そこで入学(アドミッション)についての情報を得ることができます。
学部訪問すると、必修科目や選択科目、教授などに関する情報を集めることができます。
ちなみに学部によっては通うキャンパスが違うので、注意してください。
サンカルロス大学以外にも、セブを始め、マニラにも沢山大学があります。沢山の選択肢の中から、教育レベル、教授の質、学費、治安など総合的に見て一番いいと思う大学を選ぶことも大切です。
2.情報を集めたら、書類準備。
まず第一の関所となるのが、私費留学生は、まずフィリピンで高等教育を受けるためには、学生ビザ(9f)を取得する必要があるため、入学する前に書類を準備しなくてはいけません。
学生ビザ(9f)申請に必要な書類は、日本で取得できるもので、下記のものが必要です。
- 戸籍謄本(英文訳)
- 最終学歴の卒業証明書
- 最終学歴の成績証明書
- 無犯罪履歴証明書
卒業証明書、成績証明書、無犯罪履歴証明書を取得した後は、外務省と日本のフィリピン大使館で、さらに手続きが必要となります。
手続きが煩雑なので、専門業者に代行を書類作成をお願いするという方法もあります。ただしそれなりの費用はかかります。個人でも大体2ヶ月あれば、書類は準備できます。
3.書類を持って、フィリピンへ渡航。
必要書類が全て揃ったら、
お金や、銀行口座をどうするかの問題をクリアします。
肝炎予防接種や、薬などは事前に処方してもらっておきましょう。
留学用の長期保険に入っておくことをお勧めします。
フィリピンでの住まいを探すまで、長期滞在のためのホテルを予約しておきます。
準備ができたら。書類を持ってフィリピンへ渡航します。
その際、
パスポートの期間が6ヶ月以上残っていること、
往復航空券でフィリピンに入国することが必要です。往復航空券でないと、フィリピンに入国できませんので注意してください。
往復航空券は、1年オープンのものを買っておくと、1年間の間であれば、日本に帰国することができます。反対に、格安航空券にありがちな、数日間の日付指定(Fix)のチケットの場合、帰りの航空券は使わずに破棄することになります。
この際、日本に帰らなくてもいいように、必要な荷物を持ってきてしまいます。
生活用品
- 経済的に余裕があれば、セブに来てから買ってしまうのもいいと思います。
- 衣類、筆記用具、携帯電話は安価で買うことができます。
- 日本から電化製品持ってくる場合、日本とフィリピンでは電圧が違うので気をつけること。
お金に関して
- 国際送金
- トラベラーズチェック
- フィリピンに銀行口座を開設
- 日本に支社のある、フィリピンで使える銀行口座を開設
日本に支社があり、セブで使える銀行は以下のとおりです。
- HSBC(香港上海銀行)
- METRO BANK(メトロバンク)
- PNB(フィリピンナショナルバンク)
- CITI BANK(シティバンク)
引き出し手数料などは各銀行にお問い合わせください。
病気や保険に関して
- 日本とは違って衛生環境が悪いので、病気に備えて保険に入っておくべきです。
- 肝炎、破傷風、デング熱やマラリアにかかる可能性もあります。
- セブドクターズ病院には、日本語ヘルプデスクがあります。
- キャッシュレスサービスなどは保険会社にお問い合わせください。
- 日本の一般的な薬を多少扱う日本人向けのお店もあります。
学業で必要なもの
- 電子辞書は売っていないので、日本から持ってくることをお勧めします。もしくはiPadなどに辞書をダウンロードしておくなど。
- フィリピンでは、低価格のパソコンも買うことができます。初期設定では英語ですが、日本語環境に設定すれば、日本語も使えます。
4.出願と入学テスト
大学へ行って、出願要綱の確認をします。
必要書類は、上記2.の日本で集めた書類の他に、フィリピンで取得しなくてはならない書類も
いくつかありますので、それに沿って大学側の要求する書類をフィリピンで集めます。
全ての必要書類が揃ったら、提出します。
提出する期間は、エンロール期間中に行います。
授業が始まる約1ヶ月前から、受付が開始されます。6月入学の場合は4月~5月、
11月入学の場合は、10月後半から。
書類提出がエンロール期間中に間に合わない場合、入学することはできませんので、注意してください。
書類を提出したら、入学のためのテストを受けます。
英語試験とIQテストがあります。
試験結果によって入れる学部が異なるので、注意が必要です。
試験結果が、好成績であれば、好きな学部を選べますが、逆に成績が低いと、学部を選択することすらできません。
テストが終わったら、ガイダンスをうけます。
5.住居探しや銀行口座開設。
ここまで来たら、住居を探します。経済状況に応じて
- ドミトリーに住む。
- 大学の寮に住む。
- アパートやコンドタイプを借りる。
ドミトリーは、個室タイプ、共同トイレ、共同部屋などがあり、フィリピンでは一般的で、家賃が安いのが特徴です。
大学の寮は、家賃が安いという点と、大学内にあるため治安も安全です。フィリピン人と共同生活します。
アパートやコンドタイプは、色々な条件の部屋と、家賃もピンからキリまであります。
共通して言えることは、大学周辺で、交通の便がよく、騒がしくなく、治安のいい場所に住むことをお勧めします。フィリピンには日本でいう不動産仲介業者のようなものはあまりなく、住まいを見つけ、オーナーと直接交渉するのが一般的です。
6.入学
フィリピンの大学は、入学してからが大変です。
一定の成績を維持しないと、他の学部に転部しなければならなかったり、学生ビザの失効などがあります。
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