オフィス内にもバックパックやザックが山積みになっており、オフィスで働くタイ人と白人の英語がオフィス内を大声で飛び交い、ある白人は空席がないかと聞き、バスはいつ来るんだ、とカオス。オーストラリアとアメリカとドイツ人がいたが、タイ人の2人のカップル以外にアジア人はいなかった。
ここにはプーケット行きのバスが来る予定だった。
その日の朝、プーケット行きのバスを予約するために、タクシーでターミナルへ向かうところだったのだが、そのタクシーの運転手が言うには、どうやらバスは満席の可能性があるということだった。タクシーの運転手が乗せた乗客の話では、バスが取れなかったので急遽、飛行機をチャーターしたというのだ。何でもプーケットで高級ホテルを予約をしていたけども、そこまで行くための足がない。せっかくの高級ホテルも水の泡になってしまうからやむ終えず、数十万払ってまでも、飛行機で行ったという話だった。
そのタクシー運転手が旅行代理店を知っているというので、連れて行ってもらうことにした。最初はマージンのために代理店を紹介しているのかと勘ぐってしまった自分が恥ずかしくなるが、この運転手とは結局旅行の終わりまでいろいろな場面でお世話になった。
流暢な英語を話す旅行代理店の男性によれば、空席がまだあるとのことで、バスをブッキングすることができた。それも丁寧に写真を見せられ、VIPバスだという。プーケットまでは12時間程度かかるとのことで、夜8時ごろに出発し、翌朝につく計算だった。
しかしこのVIPバスがとんでもなく苦痛だった。VIPとは名ばかりで、その2階建てのバスは、シートは古く自分の足を置くスペースがやっとあるくらいで、シートを倒すと後ろの人の顔の傍まで降りてくる。さらにトイレは電気がつかない、クーラーもききすぎている。これはフィリピンのクオリティに近いものがある。これで12時間はきつい。隣の外人が、クソVIPと嘆いていた。すべての乗客はステッカーを服に張られるのがチケットのかわりになる。
朝がた5時過ぎ、スラタニーへ到着。別のバスに乗り換える。バンコクから出発したバスがスラタニーへ来るのは、クラビやコーサムイやプーケットへの中継地点となるからのようだ。
2度ほど休憩所に止まったが、ほとんどの白人がバーガーとかパンやクッキーなんかを買うわけではなく、現地の食堂が出す米や麺ものを食べていたのは面白い光景だった。ちなみにそのバスの名前はクレイジーバスという。これは面白い経験だったが、多分2度と乗らない。
バケツリレーのように次から次にバスが到着する。
バスに合計15時間ロックアウト、ほとんど熟睡できないまま、昼の12時過ぎにプーケットへ到着。
Do you really know that place where we go? OK,OK, No problem. といった会話を繰り返したクソドライバーによって違うホテルへ連れてかれたおかげで、クソ重いザックを背負って、ホテル探し。20分ほど歩いてようやくついたのはひどいホテルだった。プーケットのビーチ周辺は、白人の観光客がほとんどであとはサービス業をやっている現地のタイ人しか見当たらない。
プーケットのパトンビーチ
パラセーリングなんかもできる
さすがにパトンビーチは人が多くて、リラックスする気分にはならない。プーケットで泊まったのが最悪のクソホテルで2度キレた。空港まで1時間かかり、バンコク行きの便に乗り遅れてイラつきがピーク。全くプーケットのよさがわからないまま、結局バンコクに戻った。俺は二度と来ないだろう。
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