バジャオ族のルーツ、彼らがどこから来たのかいまだに確かなことはわかっていない。
本来サマーと呼ばれるのが正しいが、他の民族からはバジャオと呼ばれている。
彼らはマレーシアやフィリピン南部のミンダナオ地方をはじめとする地域周辺で、基本的には水上あるいは、水のある傍で生活をする民族である。
そしてその移民らがセブにも住んでいる。経済も教育も宗教も慣習も価値観も違う少数民族がセブという都市社会と隣り合わせで暮らしているのだ。
都市開発を行ううえで、よく議論される対立構図がここにもひろがっている。
政府側は、埋め立て地に新しい石造りの家を立て始め、彼らにはセブの社会に同化するよう働きかけるがバジャオ側、水上生活が中心の彼らにとっては、困惑する事態になっている。
政府はもともと文化価値観の違い、生活習慣の違いを認めることもないまま、一方的な援助が果たして彼らにとって利益になるだろうかという議論。
急激な都市開発行為は、一方で彼らの文化を破壊することになるのではという有識者の疑問の声もあがる。
バジャオのエリア内にあるサリサリストア
ロー・ランドのバジャオエリアとアップランドの高級住宅街
風通しのいい家に住む、バジャオ族
セブのアラスカ・マンバリンに住むバジャオ族の人々は、USC社会学・人類学部長のゾナ氏が中心に研究している。そのほか、私たちのような学生やOB、NGOとアボイティス基金などもサーベイなどで研究に協力している。
研究を手伝うUSCの学生ら
右:USC department of sociology and anthropology
chair 学部長ゾナ・アンパー氏
壁に窓のようにデザインされたモスクの尖塔はイスラム教による影響をうけたのだろうか。
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