中級者/上級者の英語のスキルを上げるためには、英会話学校では、限界があるのかもしれません。
フィリピン英語とは?
フィリピン英語とはフィリピン独特の発音や語彙が使われるフィリピン人が話す英語のことです。フィリピンは英語を「公用語」と国で認めています。それゆえ多くのフィリピン人が英語を話し、聞いて理解することができます。
しかしアメリカやイギリスで話される英語とは少し語彙や発音が違うのが特徴です。
英語は話す国によって違う
英語は話される国で変わってきます。ベトナム、香港、ドイツ、オーストラリア、南アフリカでも英語は話されますが、各国に違いがあります。微妙に異なる人間の骨格や舌の発達が発音に影響したと言われています。それだけ英語という言語の多様性を示しています。
よってフィリピンで話される英語も当然、フィリピン独特の語彙と訛りがあります。
たとえ同じフィリピン国内でも、マニラとセブでは英語の発音が違うことがあります。マニラとセブでどちらが英語の発音がいいかと、論争中です。個人的には、セブで話す英語の方が総じてアメリカ英語に近い気もしますが。
英語はソーシャル・クラスによって違う
アメリカのスラム・エリアで話される発音や語彙、スラングなどと、山の手セレブが話す英語は違います。これはソーシャル・クラスが違うからだと言われています。こうした、生活環境は、話す語彙に直接影響します。例えば、家庭内では英語を話すルールのある、裕福な家庭で育ったフィリピン人と、学校に行くことのできない貧しいフィリピン人の家庭では話す英語も違ってくるのです。
このような国やソーシャル・クラスによる英語の違いは、良い・悪いという話ではなく、それだけ英語という言語の多様性を示していると言えます。
フィリピン訛りはアメリカ人に通じるか?
Filipino Accent Tutorial by Mikey Bustos
こちらの動画は、カナダに住むフィリピン人、Mikey Bustos氏が
「フィリピン人のアクセント」を動画で面白く解説しています。
フィリピン英語はフィリピン母国語の「フィリピン語」に強く影響を受けたものだと言えます。フィリピンは、歴史的にスペイン語の影響が強く、「V」や 「F」の音、巻き舌を使ったなどの特徴があります。例えば、Motherを「マデェル」のように発音する。(※カタカナでは表記しづらいですが。)
そして フィリピン語をそのまま英語に直訳してしまっているもの、例えば、I'll go ahead.:先に行くね)はフィリピンだけで使われます。このように、フィリピン英語の会話のうちのいくつかは、フィリピンだけで話されるため、英語を 母国語とする国では通じないのだと、Bustos氏はいいます。
フィリピンの英会話学校(ESL)で教える英語とは?
フィリピンには、韓国人や日本人を対象にした、数多くの英会話学校(ESL)が存在しますが、英会話学校で教えている講師は当然、多くはフィリピン人で す。ですから英会話学校で習うものは、フィリピン英語です。これは例えば、アメリカ人が日本にやってきて、日本語の話せる韓国人に日本語を習っているのと似たようなことです。
しかしこれは大きな問題ではありません。先ほども述べたとおり、英語は国によって違いこそありますが、全く通じないことはないからです。特に、英語の全く 話せない初心者では、全く気にする問題ではありません。初心者はまず、とにかく沢山の違った英語を聞き取ること、そして口に出す事で、徐々にスムーズにしゃべれるようになっていくからです。
ネイティブのような発音を学びたいという中級、上級者にとっては、こうしたフィリピンにある日本人向けの英会話学校で習う事は難しいと思われます。日本で ネイティブと会話の練習を積んだほうがよさそうです。しかし中には主にフィリピン人を対象にした、アメリカ式アクセントトレーニングができる学校が、実はセブにもあるのです。
セブでアメリカ式アクセントを学べるスクール
セブには、コールセンターというお仕事があります。コールセンターで働く人は、電話対応オペレーターとして、アメリカ人とのコミュニケーションを取らなければいけません。そのために、アメリカ式、またはブリティッシュイングリッシュのリスニングとスピーキングスキルが必要です。コールセンターで働くそのスキルを身につけるための、スクールがセブにはいくつかあります。
- CALL CENTER ACADEMY CEBU
- LEAD CAREER MOVER
- EXCEL ASIA CEBU
- INFOMATICS COMPUTER INSTITUTE CEBU
英語レベルは、中級者から上級者(ビジネス英語)向けですが、ホテル業などの接客や、営業などに必要なビジネス英語を学びたい日本人の方にもオススメです。
※フィリピン人向けのスクールのため、日本人でも受講できるか、まずはスクールに確認してください。
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