セブにはいたるところに韓国料理屋があるが、韓国人というのは本当に韓国が好きなんだなと思い知らされる。キムチ、ヌードル、ソジュはかかせないといって、旅行にもって行くのを見たときはびっくりした。ソジュ、日本でいう「JINRO」を彼らはよく飲んでいた。一時、彼らと一緒に学食で出されたおでんを食べながら、韓国料理の味はどうだ、と聞かれたときは、もっとびっくりした。
ともあれ、コリアンとはとても仲良くなった。俺たちは、ベットの上で歴史を語り、週末の旅の途中、バスの中で歴史を語り、北朝鮮は俺らとは違うんだっていう話を韓国人から聞いた。最初はジェスチャーから始まって、韓国語が雰囲気からすこしずつわかるようになり、英語を通じて、最後には何をいいたいのかわかるようになった。正直に本音でぶつかり合うことができた。同じバッチの一人は最初、学校で習ったとおりで、日本人が嫌いだった。で、初めて会った日本人が俺。彼はその後、考えが変わったといっていた。自分は日本代表で、自分の行動=日本そのものととられるんだって思った。
日本と韓国では食生活も似てれば、セブで見られる韓国のテレビ番組ではお笑いがはやっていて、日本に似すぎていると思った。そんな中で育った若者らと一緒に生活する。特に日本に対しての偏見や反日感情を持っている人は、スクールには少なかった。彼らは日本のことをよくしっている。芸能人であったり、スポーツ選手であったり、漫画であったり。しかし、どうだろう。俺が知っている韓国のことなんてのは、ほんの少し。
そんな中、グルメの話ばっかりして仲良くなったある韓国人に、食事に誘われてマクタンにあるGrandMajestic中華料理のようなフィリピン料理を食べに行った。いつも質素なローカル食堂で食べていたので脂っこい中華が、非常に美味いと感じた。料理の味よりも、結局彼女の話に引き込まれ、味はすっかり忘れてしまった。大学で建築学を専攻している彼女から専門分野の話、建築設計と人間心理についてなどを話したけど、面白かった。彼女の大学教授は、日本で安藤忠雄から授業を受けた。大学はこの歳で行ったら、もっと面白いだろうな、とそのとき思った。
日本人の留学生が増えてきて、たまに飲みにいくことがあったけど、話してて印象に残ったことは、旅行ではなくセブで生活していると、日本という国が今までずっとホームグラウンドだと思っていたが、どこが自分の居場所なんだろうっていう錯覚が起こるっていう話をしたこと。
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